予防歯科
予防歯科について
予防歯科とは
予防歯科とは名前の通り、虫歯や歯周病などになってしまうことを予防する治療を言います。 虫歯・歯周病予防で重要なのはご自身でのセルフケア(歯磨き)と定期検診です。 当院では、ご自身での歯磨きが正しくできているかをチェックし、ブラッシング指導を行っています。
定期検診の頻度
定期検診(メインテナンス)は患者様のご希望や、口腔環境によって3〜6ヶ月に1回のペースで来院して頂きます。定期検診には、歯石など歯ブラシでは絶対に取ることのできない汚れを落とすことと、虫歯が出来てしまったり、歯ぐき(歯肉)に問題が起きている際に早期発見・早期治療が行えるようにするという2つの目的が
あります。
ご希望の方には、フッ素塗布も無料で行っておりますので遠慮なくお声がけ下さい。
医院の診療体勢について
定期検診は主に歯科衛生士がクリーニングを行い、必要な方には歯ぐきの検査やブラッシング指導を行います。
当院では定期検診の際、必ず歯科医師が虫歯の検診を致します。歯科医師と歯科衛生士がダブルチェックをすることで虫歯の見落としを防ぐことができます。
歯周病の方やご希望の方には歯科衛生士を担当制に致します。担当衛生士を決めて定期検診を行うことで、継続して口腔環境のチェックをすることができます。
予防歯科の重要性
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日本人は平均的に見ると40代まではあまり歯を失わず、50代から一気に歯を失う本数が増え、70代になると平均28本中17本しか残っていません。それは何故でしょう。
40代まで歯を失わない方が多いので『大丈夫だろう』と思ってしまう方が多く、日本人の定期検診受診率は6%しかないのです。 世界で一番予防が進んでいるスウェーデンでは、歯医者への定期検診受診率は大人で80~90%、子供では100%です。またアメリカでも70%と高い受診率です。
最近では噛むことがボケと関係していたり、脳卒中や糖尿病と口腔環境が相関関係にあり、影響するという論文がたくさん出てきています。日本人の平均寿命は年々上がっており男女ともに80歳を越えてます。
平均寿命も健康寿命も共に延ばしていくため、皆さんのお口の中の環境を整える手助けが当院で出来るよう努力して参ります。
定期健診について
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定期健診でわかること
虫歯の有無、歯ぐきの状態、舌や粘膜の状態を主にチェックしていきます。
定期健診を行うメリット
定期的に検診・クリーニングをすることで、虫歯や歯周病を予防します。 仮に虫歯ができてしまっても早期発見・早期治療を行うことでなるべくご自身の歯を残すことができます。
また、舌や粘膜のチェックを行うことで口腔癌などチェックも同時に行っています。(実際に前癌病変を発見し、大学病院へ紹介しことなきを得たこともあります。)
定期健診でやることは?
クリーニングやブラッシング指導、虫歯や歯ぐきのチェックなどを状態に応じてオーダーメイドで行います。 当院では必ず虫歯のチェックを毎回ドクターが行っています。
定期健診はどのくらいのペースで通うのか良いのか
状態に応じて4〜6ヶ月に1度のペースで通って頂くことが多いです。 歯ぐきの状態の悪い方や希望の方は2〜3ヶ月に1度通っている方もいらっしゃいます。
予防歯科メニュー
クリーニングについて
クリーニングでは歯ブラシでは落とすことの出来ない歯石の除去やブラシによる着色の除去・つや出しなどを行っていきます。
クリーニング(スケーリング)
クリーニングの流れ
- 超音波スケーラーという専用の機械を使用し、歯石の除去を行います
- 専用のブラシやペーストを使用し、着色の除去・つや出しを行います
- 歯の状態に応じて、フロスや歯間ブラシを使用し細かい部分の歯垢を除去します
どれくらいの頻度でクリーニングを受けるのが良いか
状態に応じて4〜6ヶ月に1度のペースで通って頂くことが多いです。 歯ぐきの状態の悪い方や希望の方は2〜3ヶ月に1度通っている方もいらっしゃいます。
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歯ブラシ、フロス、歯間ブラシの使い方
歯ブラシやフロス、歯間ブラシは歯並びや歯ぐきの状態によって向いている器具や使用方法があります。
当院では定期検診などの際に上手く磨けていない方にはTBI(ブラッシング指導)を行います。
磨き方が分からない場合は歯科医師もしくは歯科衛生士に遠慮なくご質問下さい。
歯石やバイオフィルムについての説明
歯石について
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歯石(しせき)とは
歯石とはプラークが長時間に渡り歯の表面についている時、唾液中に含まれるカルシウムやリン酸がそのプラークに沈着し石灰化したものを言います。
名前の通り石のように硬いので、歯ブラシで取ることが困難です。歯科医院において超音波スケーラーという機械を使用し、取り除く必要があります。
歯石が存在すると歯ぐきに炎症が起こりやすくなり、歯周病を進行させてしまいます。また歯石の上はザラザラしているので、プラークが溜まりやすくなり、歯石は更に大きくなっていきます。そうなる前に除去をしなければ、負のスパイラルになってしまいます。
2種類の歯石
歯石には歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石の2種類があります。 縁上歯石は歯ぐきよりも上の歯の表面に付いている歯石を言います。黄白色、灰白色で比較的簡単に除去できます。歯肉炎の原因になります。
縁下歯石は歯ぐきよりも下の歯の表面についた歯石のことを言います。色は黒褐色で縁上歯石と比較して硬く、見えにくい場所にあるため除去が難しいです。歯周病の原因になります。
治療方法
超音波スケーラーや手用スケーラーを使用して歯石を除去します。縁上歯石のみであれば1〜2回で除去が可能です。縁下歯石の場合は2〜6回に分けて除去が必要な場合があります。
バイオフィルムとは
バイオフィルムとは微生物の集合体のことです。たくさんの種類の細菌がコミュニティーを作って増殖した膜状のものです。
プラークもバイオフィルムの一種です。 バイオフィルムを完全に除去するには歯ブラシだけでは困難です。バイオフィルムを完全に除去するためにはPMTCをお勧めします。
PMTCについて
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PMTCとは
PMTCとはプロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニングの略で、プロによる機械的歯面清掃のことを言います。
保険適応の通常のクリーニングをPMTCと呼ぶ歯科医院もありますが、当院のPMTCはエアフローという機器を使用した機械的歯面清掃のことを指しています。
当院ではメルサージュエピック2in1という最新の機器を導入しております。
球体状の細かい粒子で構成されたパウダーが歯面上を転がるように動き、ステインやバイオフィルムなどをやさしくスピーディーに取り
除きます。
PMTCが向いている方
- 通常のクリーニングのみでは着色が落としきれない方
- よりレベルの高い予防をしたい方
- 歯質の強化をしたい方
- 口臭の気になる方
- 歯周病の予防、治療をしたい方
PMTCの流れ
基本的に保険治療のクリーニングと併用してPMTCを行って頂くことをお勧めしています。
所要時間 | 約60〜90分 | |
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費用 |
PMTCのみ60分:9,900円(自由診療) |
保険診療のクリーニング+PMTC90分: 保険診療の費用3000円程度(3割負担の場合)+9900円(自由診療) |
- 超音波スケーラーを用いて歯石などの汚れを除去をします。
- エアフローを用いて着色やバイオフィルムを優しくスピーディーに除去します。
- リナメルというトリートメントペーストを用いてPMTC後の歯面を艶やかにします。
- フッ素塗布をして終了です。
(バイオフィルムを完全に除去した状態でフッ素塗布をすることで歯質の強化ができます。)